ミシマサイコという薬草を知っていますか!
相模原柴胡の会
(Sagamihara Saiko Association)
いにしえより伝わりし「柴胡が原さいこがはら」とミシマサイコ!
相模原市域は明治時代以前には相模野台地と云われる広大な原野が広がり、そこにはミシマサイコ(古名は鎌倉柴胡)の群落地が所々に存在して「柴胡が原」と云われ、夏には一面に黄色いミシマサイコの花が咲き、秋には貴重な薬草(根の部分が漢方生薬・柴胡の原料)として採取されていました。
現在では都市化による環境変化により「柴胡が原」と云われるような場所はなくなり、ミシマサイコも絶滅危惧種となって、相模原市及び神奈川県では全く見られなくなってしまいました。 古の 柴胡の原よ 夏の空 (若井)
「相模原柴胡の会」は相模原市においてミシマサイコの育成・栽培を行うとともに、ミシマサイコの啓発普及活動を行っています。
   
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ミシマサイコの栽培
ミシマサイコの栽培方法
ミシマサイコの概要
ミシマサイコは山野に自生する多年草で、草丈は~1m位になり、株の寿命は3~4年(環境により5~6年位になることもある)で、その種で株が更新されていきます。
ミシマサイコの根は赤茶色の直根性でひげがあり、漢方生薬「柴胡」の素材となります。その茎は細く単一で、中程から上部にかけて枝分かれしています。その葉は単葉線形で、葉脈は平行脈状となっています。
ミシマサイコを種から育てる場合は発芽して成長した1年目は茎と葉の伸長のみで花は咲かず、2年目以降の成長後の7月~9月にかけて黄色い小さい花がカスミソウの如く開花します。
ミシマサイコの種まき
種まきの時期は2月~3月頃に行い、花壇への直まき又は種蒔きポット使用のどちらでも用土の5mm前後の深さに種を蒔き、軽く用土を被せます。土壌のあまり深い所に蒔くと発芽しないことがあります。 使用する土壌は種蒔き用土か水はけの良い培養土を使用します。 種を蒔いたら、種が流れ出ない程度に散水して表面をならします。また表面が乾いたら随時散水します。 肥料は特に必要ありません。
確実に発芽・成長を行なうためには種蒔きポットを使用して種蒔きを行い、発芽・生長したら花壇か植栽用鉢に植え替える方法が良いでしょう。花壇に直まきの場合は周辺の雑草対策を十分に行なう必要があります。
なお、花壇栽培の場合は花壇の雑草対策を十分に行なえば、前年に花が咲いたミシマサイコの種が自然落下して、翌春自然落下の種が発芽して成長する事も期待できます。
発芽と成長、植え替え
4月~5月頃に発芽して成長し始めますが、初めは糸のように細い葉が2~3本出てきますが、これが特徴で葉の広い物や丸みのある物は雑草で、これらは抜き取ります。ミシマサイコは成長が遅いので、雑草を放っておくと雑草に負けてしまいます。ミシマサイコの根は直根性で細いので雑草を抜き取る時にミシマサイコも同時に抜いてしまわないように注意しましょう。
用土の表面が乾いたら水やりをたっぷりと行いますが、用土の表面が乾く前の過度の水やりには注意しましょう。
ミシマサイコの株がある程度大きく(10cm前後)なったら、花壇か植栽用の鉢に植え替えましょう。 植え替える時には細い根を傷めないように根の周りの土ごと取り出して植え替えます。 植え替える場所の土壌は土壌病原菌や土中害虫のいない土で、水はけの良い土壌を使用するようにします。 鉢に植え替える場合は植栽用の鉢(6号~7号の深鉢)に入れて底部と周辺に水はけの良い培養土を入れて固定します。一鉢に数株(3~4株)づつ入れて植え替えると良いでしょう。なお、鉢内の水はけを良くする為、鉢底に鉢底石を敷き詰めるようにします。
種蒔き後1ヶ月後、発芽後数日(2018.04.26)発芽後40日(2018.06.06)
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1年目の成長と冬越し
発芽1年目は茎と葉が成長して10cm~20cm位の高さになりますが、花芽は出来ず花は咲きません。 春から夏に掛けては日当たりの良い場所に置いて日光に十分に当て、成長させます。 鉢の表面が乾いたらたっぷりと散水します。ミシマサイコは比較的乾燥に強い植物ですので、水のやり過ぎで、土が常に過湿状態にならないように注意しましょう。 肥料は春先に株の周辺に少量ばら撒きすれば、以降は必要ありません。
冬になると地上部の茎と葉は枯れますが、地下の根の部分はしっかりと残っています。但し、環境によっては地上部の茎と葉が枯れないで、そのまま冬を越す場合もあります(近年は暖冬でこの傾向が強くなっています)。
なお、その年の周辺の気象状況や用土の種類、肥料の多少によっては、1年目から株が50cm~1m近くまで生長して花芽を付け、花が咲くこともあります。
花壇栽培と雑草対策
ミシマサイコは根が直根性で成長速度が遅く、ミシマサイコを花壇に植え替えした場合にはその周辺に生える雑草の成長速度が早いと、土中の栄養成分が奪われたり、雑草の日陰になってしまったりして、生存競争に負けてしまいます。花壇栽培では周辺の雑草対策が重要な栽培要件になります。
雑草対策としては基本的には人力による雑草除去ですが、広い面積では黒マルチ栽培も有効です。但し、黒マルチ栽培では見た目があまり良くない事や、梅雨時の土壌過湿には注意が必要です。ミシマサイコは乾燥には比較的強いですが、土壌過湿には比較的弱くて根腐れ対策が必要です。
発芽後60日(2018.06.28)発芽後120日(2018.08.25)
発芽後180日(2018.10.25)発芽後270日(2019.01.25)
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2年目の春の成長
2年目は冬越しで地上部が枯れた場合も根元から茎と葉が出てきて成長を始めます。 日当たりの良い場所に置いて日光に十分に当て、成長させます。
水やりは用土の表面が乾いたらたっぷりと散水します。ミシマサイコは比較的乾燥に強い植物ですので、水のやり過ぎで、土が常に過湿状態にならないように注意しましょう。 肥料は春先に株の周りに少量ばら撒きすれば、以後は必要ありません。過度に肥料をやり過ぎると茎が徒長しますので注意しましょう。
なお、成長した苗の植え替えは直根性の根を傷める危険がある為、出来る限り行なわない方が良いでしょう。やむを得ずミシマサイコを植え替える場合にはその直根を傷めないように周辺を深く掘り下げて、根の周りの土ごと取り出して植え替えます。直根は傷めると再生され難く、枯れる要因になります。
発芽後330日(2019.03.25)発芽後390日(2019.05.25)
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2年目の夏の成長と開花
2年目の春から夏にかけて茎がどんどん成長して50cm~1m位に背が高くなります。成長した茎は細く茎丈が長いので強い風で倒れやすく、支柱を立てて補強するのが良いでしょう。
ミシマサイコの置き場所は日当たりの良いところに置きます。十分に日光に当てれば、春から初夏にかけて草丈は急激に伸びて、6月~7月には50cmを超え、まだ伸び続けますが、この頃から茎と葉柄との間よりたくさんの枝も出て、その先からは花芽も見え始めてきます。やがて枝先に1段目の花柄5~6本が出て、続いてその先に2段目の花柄を出し、そこに小さく可憐な黄色い花を晩夏の頃まで次々と咲かせます。
なお、成長した苗の植え替えは直根性の根を傷める危険がある為、出来る限り行なわない方が良いでしょう。
発芽後450日(2019.07.25)発芽後480日(2019.08.30)発芽後480日(2019.08.30)
発芽後480日(2019.08.30)発芽後480日(2019.08.30)
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開花後の種の成熟と採種及び冬越し
花が終わり受粉すると種が出来始めて、10月~11月頃になると種が成熟します。 成熟した種は種殻を手指でもみほぐして種を取り出して保存します。 採取した種は自然乾燥させた後、冷暗所に保存します。
花の終わった苗は冬になると地上部の茎と葉は枯れますが、地下の根の部分はしっかりと残っています。但し、環境によっては地上部の茎と葉が枯れないで、そのまま冬を越す場合もあります(近年は暖冬でこの傾向が強くなっています)。 地上部が枯れた場合もその状態で冬を越し、翌春になると根元から茎と葉が出てきて成長を始めます。日当たりの良い場所に置いて日光に十分に当てて成長させると花を咲かせます。
ミシマサイコ種540日(2019.10.30)ミシマサイコ種540日(2019.10.30)
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ミシマサイコの寿命と種による更新
ミシマサイコは多年草で3~4年(環境により5~6年位になることもある)ですので、その後は成長も緩く花も咲かせなくなるので寿命となります。苗が元気なうちに種を採取して、種まきで更新しましょう。
また、花壇栽培の場合は花壇の雑草対策を十分に行なえば、前年に花が咲いたミシマサイコの種が自然落下して、翌春自然落下の種が発芽して成長する事も期待できます。
発芽後710日(2021.04.20)発芽後710日(2021.04.20)
花壇での自然発芽した株(2022.06.20)花壇での自然発芽した株(2022.06.20)
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ミシマサイコ栽培のポイント
◎ミシマサイコの種蒔き栽培では種蒔きポット方式で行なうのが良い。花壇への直蒔きは雑草との戦いになる。
◎ミシマサイコの植え替えは直根性の根を傷めないように根の周りの土ごと取り出して植え替える。
◎ミシマサイコの栽培用土は比較的水はけの良い用土を使用する。
◎ミシマサイコは日当たりの良い場所に置いて、日光に十分に当てる。
◎ミシマサイコは乾燥に比較的強く、水のやり過ぎに注意する(過湿に弱く、根腐れ病等になり易い)。
◎ミシマサイコへの肥料のやり過ぎに注意する(茎が徒長して、ひょろひょろとした苗になる)。
◎ミシマサイコは成長が遅い為、周辺の雑草の成長に負けてしまうので雑草対策を十分に行なう。
ミシマサイコの漢方生薬としての根の採取
ミシマサイコの根は漢方生薬「柴胡」として古代中国の時代より、解熱鎮痛の効能がある事が知られていて、それが日本に伝来して、日本でも古くから解熱鎮痛の漢方薬として広く利用されるようになりましたが、江戸時代には相模産の柴胡は「鎌倉柴胡」という名称で流通していて、主に三島宿で取引されていたようです。
現在ではミシマサイコの根は漢方生薬「柴胡」の材料として主に2年物や3年物が採取されて利用され、根の収穫が目的の栽培では花が咲く前に摘芯して切り取り、花や種が出来ない状態で成長させて、根の成長を十分に促進させた上で、10月~12月頃に掘り起こして収穫します。根の長さは通常10~20cm位になります。
ミシマサイコの年間栽培カレンダー
関東地方南部におけるミシマサイコの平年気候における標準的な栽培カレンダー
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ミシマサイコと根腐れ病
ミシマサイコは比較的病害虫被害の少ない植物ですが、それでも突然葉が枯れ始めて、最終的には全体が枯れてしまうことがあります。害虫被害ではアブラムシやカメムシなどによる被害がありますが、これは直接被害状況を見ることが出来るため、対策を取りやすい面があります。
直接目に見えない原因で葉が枯れ始めて、最終的には全体が枯れてしまう被害がある場合は地中の根が被害を受けている事が考えられます。ミシマサイコの根の病気としては土壌病原菌による根腐れ病や根枯れ病が知られています。
今回、根腐れ病と思われる症状でミシマサイコが枯れた経過を記録しましたので、掲載します。
1.栽培ミシマサイコの根腐れ病による経過
5月末頃までは順調に成長していた ⇒ 写真 枯れ始める前の状態(2022.05.20)
突然6月初め頃から枯れ始めた ⇒ 写真 枯れ始めた状態(2022.06.10)
枯れたくきや葉を切り取り ⇒ 写真 枯れ葉を切り取り(2022.06.20)
7月始めにはほとんど枯れてしまった ⇒ 写真 大部分枯れた状態(2022.07.01)
7月中旬には完全に枯れて茎も折れてしまった ⇒ 写真 完全に枯れた状態(2022.07.10)
枯れた柴胡を掘り出して、根の部分を取り出した ⇒ 写真 枯れた柴胡の根(2022.07.20)
根は全体が腐食して、先端部分がない状態になっていた為、根腐れ病によると思われる。
突然枯れ始めてから、ほぼ1カ月で完全に枯れてしまいました。
2.根腐れ病の原因
根腐れ病は土壌病原菌である「ピシウム属菌」「リゾクトニア属菌」「フザリウム属菌」「ファイトフソラ属菌」などの糸状菌(カビ)による病気で、土壌中の水分が過剰な土壌、通気性の悪い(酸素不足)土壌などの条件が整うと、増殖して、植物の根の先端部から侵入して、根を腐食して徐々に根元の方まで腐食が進みます。根が腐食されると水分の吸収や肥料分の吸収が出来なくなり、植物全体が枯れてしまいます。また、症状が酷い場合には根が消失(溶けてなくなる)してしまうこともあります。
この根腐れ病は土壌病原菌により土中の根を腐食させるため、地上部の目に見える病気と比べて発見が遅れやすくなり、手遅れになる場合があります。
今回のミシマサイコの根腐れ病による枯れは多分植木鉢の土壌が固くなってしまい通気性が悪くなったことや水のやり過ぎによる水分過剰などにより、土壌病原菌の糸状菌(カビ)が増殖して根腐れ病が発生したと考えられます。枯れたミシマサイコの根は完全に腐敗していました。
根腐れ病で完全に枯れたミシマサイコは株元から抜くと簡単にすっと抜けてしまいます。正常に成長したミシマサイコの株は根元から抜くときにはかなり抵抗がり、その差で判別出来ます。
3.根腐れ病の対策
根腐れ病が発生してしまった植物に対する対策は特になく、基本的には廃棄処理するのが一番良い方法のようです。また、周辺の株に伝染するのを防止する為にも、根腐れ株は早めの処分をする必要があります。根腐れ病が発生してしまった土壌や植木鉢は消毒をすれば再使用できますが、基本的には廃棄するのが良いようです。消毒する場合は市販の消毒農薬(ベンレート水和剤やオーソサイド水和剤など)を散布するか、太陽熱消毒(7月~8月の暑い時期に土壌を透明のビニール袋に入れて日光に晒して熱消毒)をする必要があります。
初期対策としては水はけの良い、通気性のある土壌を使用して栽培することと、水や肥料のやり過ぎに注意することがあり、根腐れが発生した可能性がある土壌は極力使用しないことなどがあります。
追記
参考として、ミシマサイコの根には線虫忌避(きひ)効果があることが実証実験で報告されており、、マリーゴールドの根の線虫忌避(きひ)効果ほど強力ではありませんが、土壌線虫による根の被害はないものと思われます。
枯れ始める前の状態(20220520)枯れ始めた状態(20220610)枯れ葉を除去(20220620)
大部分枯れた状態(20220701)完全に枯れた状態(20220710)枯れた柴胡の根(20220720)
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ミシマサイコの生産栽培
薬用植物栽培全般(2026.01.06現在)
農林水産省 薬用作物のページ
 農林水産省(略称 農水省)
薬用作物(生薬)をめぐる事情
 農林水産省(略称 農水省)
薬用作物の栽培ガイド
 農林水産省(略称 農水省)
薬用作物の産地化事例集
 農林水産省(略称 農水省)
ミシマサイコの生産栽培の研究資料(2026.01.06現在)
農林水産省 委託プロジェクト
薬用作物の国内生産拡大に向けた技術の開発
 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(略称 農研機構)
植物体栽培及び植物の効率的生産法
 NIBIOHN(薬用植物総合情報データーベース)
薬用作物栽培の手引き-ミシマサイコ
 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(略称 農研機構)
薬用作物 栽培の手引き
 一般社団法人 全国農業改良普及支援協会(略称 JADEA) 薬用作物産地支援協議会
薬用植物ミシマサイコとハーブ類の線虫密度低減効果
 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(略称 農研機構)
ミシマサイコの生産栽培の事例資料(2026.01.06現在)
薬用作物栽培の取組
 高知県 農事組合法人 ヒューマンライフ土佐
あさぎり薬草の取り組み
 熊本県 あさぎり薬草合同会社
愛媛県における薬用作物研究の取組み
 愛媛県 農林水産研究所
薬用作物栽培の事例
 福岡県 農林業総合試験場
ミシササイコの栽培
 新潟県 農業総合研究所
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「ミシマサイコ」とは
和名    ミシマサイコ(三島柴胡)
学名    Bupleurum stenophyllum
植物分類  せり科 ミシマサイコ属
植物特徴
日本の本州・九州各地の日当たりの良い山野に広く分布しています。
多年草で茎は細く、草丈は40~100cm位になり、葉は細長い形状の単葉で互生し、平行脈の葉を特徴とします。
花は7~8月に開花し、複散形状の黄色い花を次々と咲かせ、開花期間が長い。花後は秋に種が成熟し、10~11月に非常に小さい種ができて落花します。冬季は地上部が枯れることが多い。多年草としての寿命は通常3~4年で、発芽した種から株が更新されます。
薬用植物
薬用植物としては褐色の根が漢方生薬「柴胡」の原料となり、薬効成分のサイコサポニンを含有します。その根はミシマサイコ2年物や3年物が最良とされている。
「柴胡」の薬効としては解熱・鎮痛効果や精神神経効果があるとされています。
ミシマサイコの名前の由来
ミシマサイコと云う和名は江戸時代に漢方生薬・柴胡が主に三島宿(現在の三島市)で集荷・取引されたことから、近代になってからの植物分類の呼称統一で「ミシマサイコ(三島柴胡)」の名前になりました。
それ以前は古来より相模の国では「鎌倉柴胡」という名称で呼ばれていました。
相模原市における「ミシマサイコ」
相模原市内での薬用植物ミシマサイコの自生種
相模原市域には古来より相模野台地と云われる広大な原野があり、江戸時代には周辺の村々(主に相模川や境川沿いに村々が点在していた)の秣場(まぐさば・共用の草刈り場)として利用されていて、そこには自生のミシマサイコの群生地が所々に存在し、「柴胡が原」と云われるほどの景観で、夏には一面に黄色いミシマサイコの花が咲き、秋には貴重な薬草(根の部分が漢方生薬・柴胡の原料)として採取されていました。
「柴胡が原」と云う名称は江戸・天保時代の武士で画家でもある渡辺崋山が厚木への旅で記した「游相日記」に下鶴間にて見た光景が「柴胡の原」と云われている、と記録しているのが由来となっています。
江戸時代の1800年代(江戸時代後期)頃から農民による薬草としての根の採取が多くなり、1900年代(大正・昭和年代)になると都市化が少しづつ始まり、ミシマサイコの自生地が次第に減少して、1950年代(昭和時代・戦後)には都市化と工業用地化や宅地化の進行で自然環境が激変して、相模原市内では自生のミシマサイコはほとんど見られなくなりました。
相模原市内で最後に自生のミシマサイコが見られたのは1955年(昭和30年)頃と云われていて、それ以降は自生のミシマサイコは確認されていません(管理された栽培植物としてのミシマサイコは存在します)。
また、神奈川県においても現在は自生のミシマサイコは確認されていません。
現在では薬用植物ミシマサイコは環境省の絶滅危惧種Ⅱに指定されています。
相模原柴胡の会が管理しているミシマサイコの由来
相模原市内で最後に自生のミシマシコが見られたのは1955年(昭和30年)頃までで、それ以降は自生のミシマサイコは確認されていません。現在では薬用植物ミシマサイコの自生種は絶滅危惧種Ⅱに指定されています。
相模原市では1967年(昭和42年)にミシマサイコの探索を専門家に依頼して行い、丹沢・塔ノ岳でミシマサイコの自生種を発見してその種を採取して持ち帰りました。その種からミシマサイコを栽培しましたが、時代の流れとともに廃れてきました。相模原市では2004年(平成17年)に当時の小川市長がそのミシマサイコの子孫を相模原麻溝公園に移植され、相模原麻溝公園で細々と管理されることになりました。
相模原柴胡の会では2017年(平成29年)からその管理の委託を受けて、ミシマサイコの育成・栽培に努め、その種を採取してミシマサイコの増殖に励んで、栽培場所を増やしてきました。
 このように相模原柴胡の会で管理している柴胡花壇のミシマサイコは昔、「柴胡が原」と云われていた相模野台地近辺の山地に自生していた野生種の種から歴史的経過を経て継続して育成・栽培しているミシマサイコです。 一般に生薬・柴胡の生産栽培用に管理・育成されているミシマサイコではありません。
ミシマサイコの相模原地域ブランド名 「相模原柴胡」 について
相模原柴胡の会では当会が管理している柴胡花壇や柴胡育成園で栽培している
ミシマサイコやそれから採取されたミシマサイコの種及びその種から育成されたミシマサイコを相模原地域ブランド名として以下の名称とすることにしました。
「相模原柴胡」 (読み名 「さがみはらさいこ」)
今後、相模原柴胡の会では相模原市民の皆さんに配布するミシマサイコの苗や種はこの地域ブランド名を付けて配布させていただきます。
市民のみなさまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
「ミシマサイコと相模原」「柴 胡 関 連 史 料」
準備中です。
準備中です。
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